*りんご病(伝染性紅斑)が流行っています*

この2週間の間にリンゴ病を発症した小児が3人受診されました。

大人になる過程で感染し終生免疫を獲得するパルボB19ウイルスが原因で、知らないうちに感染して治ってしまうことも多い感染症です。典型的には年中さんから小学校低学年までの間に感染して頬っぺたが雪国の女の子のように赤くなり、手足もレース状に赤くなってかゆみを伴うことがあります。頬っぺたが赤くなった時には既に周囲への感染力は低下しているので、登園・登校には差し支えありません。

問題は、妊婦さんに感染した場合の胎児への影響(胎児水腫を引き起こすことがあります)と、赤芽球瘻という一過性の赤血球造血障害を引き起こすことです。ごく稀に輸血や輸血由来製剤にウイルスが混入しているために感染が起こることがあり、血液内科の世界ではよく知られたウイルス疾患です。特効薬はありませんが、自然に治る感染症ですのでご心配なく。

 

*血圧が上がっていませんか?*

寒さが一段と増してきました。今週は東北でも雪になるようで、そろそろ冬物の防寒具を準備したほうが良さそうです。

当院では高血圧で通院中の方に起床時(および就寝時)の血圧を記入してきて頂いているのですが、今月に入り寒さによる血圧の上昇傾向を多くの方に認めています。血圧の上昇を知らずに夏場と同じ投薬量のまま冬に突入してしまうと、起床時の血圧が非常に高くなり(モーニングサージといいます)脳出血や大動脈解離などを発症するリスクが高くなります。ご自分の血圧をきちんと把握し、状況に合わた治療を受けることで適正な血圧を維持するようにしていただきたいです。

 

*インフルエンザ治療薬*

昨日開催されましたインフルエンザ治療フォーラムにて、東京大学医科研山下誠先生の「各抗インフルエンザ薬の用法的特徴と問題点」と題した講演を拝聴しました。ウイルスの分野の先生のお話だけあり、治療薬の治験データをウイルス学的に紐解くような、とても興味深いお話でした。1回の内服で速やかに解熱するゾフルーザという新規治療薬が使用可能となっていますが、有効血中濃度が低いために耐性ウイルスが増殖して解熱した数日後に再度発熱をきたす可能性があることや、効果が早く出すぎるために抗体産生が弱く同じ株に再度感染してしまう懸念があるというお話が特に印象的でした。これまでのタミフルやリレンザとどのように使い分けるのか、ケースバイケースで慎重に考えて判断しないといけないと思われました。

 

*世界糖尿病デー*

今日は世界糖尿病デーです。啓発活動の一環として大垣城がブルーライトアップされているそうですので、私も夜の講演会に行く途中に車中から拝みたいと思っています。

糖尿病は自覚症状がほとんどなく、気付いた時には進行していて網膜症や腎症を発症してしまっていることもあります。お勤め先などで毎年健診を受けている方は大丈夫ですが、普段健康で病院に縁がなく健診も受けたことがないという方は、大垣市の特定健診などの機会を利用して血液検査を受けるようにしていただきたいです。何よりも早期発見、早期治療が肝心です。

 

*ワクチンはいつでもどうぞ*

明日はいびがわマラソンですね。足を痛めてしまった私は今日、何とか出場しようと最後の望みをかけてジョギングをしてみましたがやはり痛みがみられるため、泣く泣く参加賞を受け取ってきました。会場周辺ではジョギングをする人も多く毎年同様の盛り上がりを見せていました。秋晴れの下、精一杯楽しんでいただきたいです。

11月に入って連日30〜50名の方がインフルエンザワクチンの接種にみえています。今シーズンのワクチンの入荷は滞りなく行われており、当院でも100人分以上の在庫が常に確保出来ています。ワクチン切れのご心配なく接種を受けたいタイミングでお越しください。12月上旬までの接種をお薦めします。また、大垣では現在インフルエンザの流行はなく、当院でも今季まだ一人もインフルエンザの感染を確認しおりません。

 

*秋の花粉症*

立冬の今日ですが、季節外れの暖かさですね。今年は秋の花粉がたくさん飛んだようで、私も初めて秋の花粉症を経験しました。これからの紅葉の季節、花粉が少なくなってくれると良いのですが…。

スポーツの秋、身体を動かしていますか? 私は冬のマラソンシーズンに向けてのオーバーワークがたたったようで足首を痛めてしまいました。楽しみにしていたいびがわマラソンは欠場して、少し足を休めようと思います。やっぱり年には勝てないですね。

 

*LDLコレステロールの目標値*

ようやく治りかけたのど風邪が昨日からの冷え込みでぶり返した、という方も多いのではないでしょうか。寒さに体が慣れていないこの季節は風邪を引きやすいので、我慢せずに暖房を使用して身体を冷やさないようにしていただきたいです。

健診結果でLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の高値を指摘されて来院される方が多くみえます。LDLコレステロールの高値が続いて動脈硬化が進行すると、脳梗塞や心筋梗塞を発症する危険が高まりますが、年齢・喫煙・血圧・家族歴などからその人ごとの危険性を判定し(吹田スコアーといいます)、危険を避けるための目標値を定めることができます。自分がその目標値をクリアできているのか、一度主治医の先生とご相談ください。