*のど風邪と胃腸炎にご注意を*

いよいよ梅雨本番、ジメジメとして寝苦しくなりましたね。現在、のど風邪と胃腸炎が小流行してますが、あまりの寝苦しさに窓を開けたまま掛け布団も蹴飛ばして眠ってしまうと、のど風邪をひいたり冷え腹を起こしたりしてしまいます。特に朝方の冷気が直接身体に当たらないように注意をすることが大切です。

腹巻をする、タイマーで扇風機を使うなど、きめ細やかな対策で乗り切りましょう。

 

*漢方薬って飲んだことありますか?*

昨日岐阜で行われました岐阜漢方セミナーに参加して、筑波大学病院臨床教授の加藤士郎先生の講演を聴いてまいりました。

誤嚥性肺炎、胃症状、便秘、膀胱症状など、日常よくみられる疾患に対する漢方薬の使い分けを中心に、日頃私が処方している薬以外の処方についても話を聴くことができ、今後の診察の場で生かしていきたいと思います。

漢方薬は食前内服で処方されますが、実は食前に内服する必要性はあまりなく、食後や就寝前でも大丈夫だということです。また、少量の水にいれてレンジで温めると完全に溶けて飲みやすくなりますし、1日分の処方をお湯と一緒に保温水筒に入れて飲みたいときに飲んでもいいそうです。口の中にくっ付いて飲みにくい漢方薬ですが、一度このような飲み方で試してみてください。

 

*脂肪肝をお持ちの方に朗報です*

昨夜、西濃消化器病診連携の会に参加しました。胃がんの症例が2題提示された際に、ABC健診(大垣市主催の胃の健診)の受診率の低さが話題にのぼりました。少しでも多くの方に受けていただけるように日曜日の健診日も設けられています。ワンコインで早期胃がんの発見が可能な健診ですので、是非みなさんに受けていただきたいと思います。大垣市保健センターにお申し込みください。

また、全国的に脂肪肝の分野で有名な先生が、週1で大垣市民病院の外来診察をさせることになったそうです。がんを発症するような悪いタイプの脂肪肝かどうかを調べることができるそうです。脂肪肝で肝臓の数値の高い方は一度受診されてはいかがでしょうか。

 

*高齢者のてんかん発作*

てんかんという病気を知っていますか?大垣市医師会で行われました、松波総合病院脳神経外科部長の澤田元史先生による『高齢者てんかんの病態と治療〜てんかんを認知症と見誤らないために〜』と題した講演を拝聴しました。

100人に一人が発症するてんかん、子供から青年期までの病気というイメージがありますが、実は65歳以上になると発症率が急激に増加し、アルツハイマー型認知症との合併も多く見られるとのことです。空中を見つめて動かなくなる、ぼーっとして口をもぐもぐクチャクチャ動かしているなど認知症による症状と区別のつきにくいことが多く、また高齢者のてんかんは再発しやすいため速やかな治療が必要となるそうです。

思い当たる方が周りに見えましたら、脳神経外科や神経内科への受診を勧めていただきたいと思います。

 

*睡眠負債を解消しましょう*

昨日のNHKスペシャルを見られた方も多いかと思います。睡眠不足による体への影響、その改善法や予防法について、専門家の方が解説しつつ色々な質問に答えてみえました。印象的だったのは、睡眠時間を1時間増やして1ヶ月すると、計算能力と運動能力が明らかにアップしていたという点でした。

寝る前30分はスマホを見ない、寝酒はかえって興奮を増すため飲んではいけない、夜は月明かり程度の明かりで就寝、朝は上を向いて40秒太陽を浴びて松果体を刺激する、幼児は10時間、小学生は9時間の睡眠が必要、など睡眠リズムを整えるための注意点が指摘されていました。

皆さんも今より1時間睡眠を多く取り、快適な生活を送りましょう。

 

*ホタルが飛び始めました*

先日のホタル祭りではあいにくの冷え込みで見られなかったホタルが、ようやく飛び始めました。

昨晩は100匹ほど見られました。8時から10時の間に、橋から見ると綺麗ですよ。

 

*排尿障害*

昨夜開かれました西濃排尿障害講演会に参加し、大垣市民病院泌尿器科の川瀬先生と岐阜赤十字病院泌尿器科部長の三輪先生による、前立腺肥大症の治療ガイドラインと治療の実際についてのお話を拝聴しました。

前立腺肥大症が疑われた時の尿検査・エコー・PSA検査の必要性、治療薬(α1遮断薬・PDE5阻害剤・5α還元酵素阻害薬)の選択、約半数にみられる過活動膀胱の合併時の対策、夜間頻尿と夜間多尿の違いによる対応など、とても有用な話を聞くことができました。

夜間頻尿はなかなか改善を得ることが難しい症状ですが、今回の講演会で得た知識を、治療に役立てていきたいと思います。

 

*溶連菌感染症*

溶連菌感染症が流行し始めています。岐阜県の感染症情報によると関保健所管内で増加が目立ってきているとのことですが、当クリニックでも迅速検査で陽性の方が見られ始めました。

咽頭痛がどんどん悪化して食べ物を飲み込むのも痛く、発熱も見られるようになった。このような症状の方は溶連菌感染症の疑いがありますので、お近くの病院を受診してください。

 

*ほたる祭り*

梅雨入りしたとたんの晴天に身体もびっくりしますね。脱水症によって血液がドロドロになり、脳梗塞を起こしやすい季節です。こまめに水分補給をして、血液をサラサラに保ちましょう。

私の住んでいる垂井町の岩手川では、本日ほたる祭りが開催されます。小さな川ですが意外とたくさんのホタルが見られますよ。今年はどれくらいのホタルが見られるのか楽しみです。皆さんもよろしければどうぞ見に来てください。

 

*喉から咳の風邪*

一部の中学校などで流行っていたB型インフルエンザもようやく沈静化した気配ですね。

この季節の晴れた日には、昼間に屋根に蓄えられた熱気のせいで部屋が暑くなって、ついつい窓を開けたまま眠ってしまいがちです。でも明け方は思いのほか気温が下がるため、油断をすると喉風邪を引いてしまいます。

のど風邪を引いた後に喉の炎症が気管支の方へ拡散し、咳が止まらなくなる方が増えています。ご注意ください。

 

*ノミやダニにご注意を*

蒸し暑さも一休み、爽やかな風が吹いて初夏の高原のような陽気ですね。思わずジョギングに出かけましたところ、強風で帽子を飛ばされそうになりました。日差しが強いので、くれぐれも熱中症にご注意を。

この季節はノミやダニが増えて活発に活動をします。ノミやダニの中にはウイルスや細菌が寄生していて、皮膚に噛み付くとそれらが体内に入り込んで感染症を起こし、時には命を脅かすこともあります。刺された箇所から体の中心に向かって赤くなったり、刺されたところと別のところが赤く腫れてきたり、高熱が出たり、これらの症状が見られた時には感染を起こしていることも考えられますので、病院を受診してください。野山や草むらにお出かけの際には、首や手足を刺されないようにしっかりと防御して出かけましょう。